ジャパンワールド映画祭・特別企画マイアミブルーの制作日誌
ジャパンワールド映画祭を盛り上げる地域団体いばらきノースバードが制作する映画「マイアミブルー」は無事市民の努力によって撮影終了!
完成した映画はジャパンワールド映画祭・芸術祭2024年の大スクリーンで上映を終えました!
市民が地域創生のために団結して地域の実情を映画にするという試み。
意義があるだけでなく、参加した市民たちが一つの作品のために一致団結し、心を一つにしていく過程で、地域の絆がより深まっていきました。
そういった意味でも映画制作って本当に素晴らしいと思える、そんな3年目の映画作りです。
今回はその制作現場のレポートになります。
撮影1日目(クランクイン)
あいにく雨に見舞われてしまいましたが霧雨のような状態だったので撮影は決行されました!東京からキャストが前日にイン。常陸大宮駅周辺のお家をお借りしての撮影です。テレビドラマなどでよく目にする、レール(ドリー)にカメラを乗せてカメラをスライドさせるという手法を取りました。NHK紅白などでも活躍する特機チームを招いての一流のスタッフとの本格的な撮影!さすがプロ!雨でも文句を言わず静かに淡々とこなす姿に惚れます。
夜のシーンを再現するために窓に黒布を貼るKenpoku Films市民スタッフ!よりによって雨の中濡れながらの作業!室内では市民スタッフにより美術・小物の準備です。食卓のシーンなので夕食の準備を進めます!俳優の方言しどうも市民スタッフが実施!
衣装のアイロンがけ、次にどの衣装を着るのか?間違えたら大変です。それも市民スタッフがスケジュールに沿って事前に準備します。
撮影2日目
晴れました!この日が一番過酷なロケとなりました!!!なんと1日の間に3つのロケーションで撮影をしなければなりません。
早朝から常陸大宮市内の高校での撮影!これがまた炎天下での過酷ロケ!水分補給しながらスタッフ・キャストフォローし合いながら撮影を進めます。高校生はリアル高校生の地元エキストラの参加で可能に!
録音部は暑い中、エアコンのないレトロなビートル内で隠れながらの撮影!ご苦労様です!
前日の車に乗り込むシーンでは霧雨だったので、車に霧吹きで水滴をつけるじみ〜な作業も!太陽光と、そのほかにレフ板という光を反射するパネルを使って俳優の顔にソフトな光を与える作業も市民スタッフ!
マイアミブルーの原作者は今回の映画作りワークショップに参加した近隣住民の川崎さん。ヒロイン役の豊島さんが演じる劇中のおばあちゃんは川崎さんの本当のおばあちゃんがモデルになっています。
高校のシーンの撮影を終えて移動!
並走・牽引撮影といって、俳優さんが運転しているふりおして、トレーラーで車を引っ張りながら撮影します。プロの牽引スタッフを招いて実際の映画・ドラマさながらに撮影!撮影ロケ地は主に常陸大宮市・長倉の商店街付近。長倉の区長会の協力により実現しました!撮影のために道路許可の申請を常陸大宮市の警察署に提出するなど細やかな事前の手続きも大変でした。常陸大宮市初の牽引撮影かもしれないと警察署の窓口では言われました。牽引車は特殊な許可を得たトレーラーで撮影スタッフが搭乗した状態で許可された区間のみ撮影しました。
牽引トレーラーは大型トラック並みの長さ!なので折り返し地点を地図で確認しUターンが安全に可能かを事前確認し、さらに現場でも確認します!数秒の短いシーンのために撮影前の準備だけで1時間以上もかかります。
くたくたになりながら夕方、日の入りの時間を狙って3つ目のロケ地日立駅へ!よりによってくたくたなのに常陸大宮かた遠い!!!録音部も市民スタッフが行います…それにしてもマイクが重すぎて手が下がってきます!
撮影3日目(撮影最終日)
この日は2ヶ所のロケーションで撮影しました。午前中はおばあちゃん役の豊島さん(常陸大宮市在住)の入院したシーンの撮影のためにナザレ園の一室をお借りしました!園長には感謝しかありません!
実は1年前の市民映画「じいちゃんと夏」の撮影でもお世話になりました!まずは撮影準備!キャストの控え室(待機場所)をまずは確保し、セリフや衣装の確認をします。
役者が泣くという難しいなのですが、なんとそこで地域のお祭りがスタート!!?? 太鼓の音でしばらく撮影をストップ。想定外の出来事が起こるのも映画撮影の醍醐味です。
事件もあって撮影時間を少しおしまして、午前中なんとか撮影を終えて、バタバタと午後は常陸大宮市国長での撮影。主人公の進太郎が毎日通っているおばあちゃんの家、という設定です。
映画の撮影はついに終了!(クランクアップ)疲れているけどみんな素敵な笑顔!
映画はスタッフ・キャストみんなが一致団結して作り上げられる結晶です!
スケジュールの管理、撮影場所の選定、道路許可の申請、撮影に使う衣装の準備や管理、重たい機材の運搬、駐車場の準備や計画、スタッフ・キャストのお昼や晩御飯の調達、お風呂の準備、
映画を学べば社会に出てどんな場面でも通用する!と以前新聞記事になていましたがまさにその通り。みんなのグループワークの連携がないと成り立ちません。そして映画完成という一つの目標に向かう過程で絆が生まれます。
2年前の映画「ブルーベリージャムを作って」のように世界各国の映画祭にこれから羽ばたくことでしょう!お楽しみに!
製作: Kenpoku Films
企画: いばらきノースバード
※茨城県北の近隣住民の映画作りと地域創生のサークルです!仲間随時募集中。